第27回〔2010(平成22)年〕



2010 年間大賞
◆ゲゲゲの
受賞者:武良布枝(『ゲゲゲの女房』作者)
武良布枝さん(『ゲゲゲの女房』作者)

いまやマンガ界の大御所たる水木しげるの妻、武良布枝(むら・ぬのえ)による自伝『ゲゲゲの女房』。この本が今年春からNHK朝の連続ドラマになって評判を呼んだ。初回視聴率は歴代最低の14.8%だったが、回を追うごとに人気はうなぎ登り。最終週の平均は23.6%とV字型回復をみせた。二人をめぐる超極貧物語は、週刊連載のマンガ『墓場の鬼太郎』を『ゲゲゲの〜』と改題したころから、サクセスストーリーへと転じて行く。




2010 トップテン
◆いい質問ですねぇ
受賞者:池上 彰(ジャーナリスト)
代理で授賞したテレビ朝日「池上彰の学べるニュース」プロデューサー 丹羽敦子さん

今年春からレギュラー化された「そうだったのか! 池上彰の学べるニュース」(テレビ朝日系)は、ニュース解説番組として異例の成功を収めたが、番組内でゲストの発言に対して使われるのがこの言葉。「いい質問ですねぇ」。そのほかの局でも池上彰が登場するニュース解説などの特番は軒並み高視聴率を上げた。


*写真は代理で授賞したテレビ朝日「池上彰の学べるニュース」プロデューサー 丹羽敦子さん




2010 トップテン
◆イクメン
受賞者:つるの剛士(タレント)
つるの剛士さん

近年この国でも子育てを楽しむオトコたちが増大してきた。誰が呼んだか、これを「イケメン」に引っかけた。その表現こそが流行りのポイント。パパたちを意識した育児用品、いわばイクメン応援グッズも店頭を賑わせている。政府は2017年までに「育休の男性取得率10%」を目標に掲げているが、まだまだ多難な現実が道をふさいでいる。




2010 トップテン
◆AKB48
受賞者:AKB48(アイドルグループ)
AKB48のみなさん

グループ名の由来はAkihabara(秋葉原)。コンセプトは「会いに行けるアイドル」。かつて「おニャン子クラブ」を仕掛けた作詞家の秋元康が総合プロデュースを務め、いまどき最も成功しているビジネスモデルの一つである。とりわけ、選抜メンバーはファンによる投票「総選挙」によって決めるという企画はアキバ系に無関係な一般ファン層にも注目された。また姉妹ユニットとして、名古屋市栄を活動拠点とするSKE48、大阪・難波を活動拠点とするNMB48などがある。




2010 トップテン
◆女子会
受賞者:大神輝博(モンテローザ社長)
代理で授賞した笑笑女子会責任者 松本 尚さんと女子会のみなさま

女子だけの飲ミニケーション=「女子飲み」が人気を呼び、あちこちで女性同士だからこそ共感が出来る話しに花が咲いている模様。そんな空気をいち早く察知した居酒屋チェーン「笑笑」では「わらわら女子会」なる女性専用のプランメニューを提供、女性限定の食べ飲み放題や女子会特別カクテルなどを用意しているという。


*写真は代理で授賞した笑笑女子会責任者 松本 尚さんと女子会のみなさま




2010 トップテン
◆脱小沢
受賞者:受賞者辞退

9月の民主党代表選を受けて成立した菅改造内閣・党役員人事に向けて、メディアは「脱小沢」人事と報じたが、そんなレッテルはもうやめようと応戦していたのは仙谷由人官房長官。国民そっちのけながら騒ぎの止まなかった今年の政局だが、やはりその中心にあったのが「小沢」の2文字。この存在感は依然として、強い。




2010 トップテン
◆食べるラー油
受賞者:小出孝之(桃屋社長)
代理で授賞した営業企画室長 菅原 道之さん

新調味料というよりラー油仕立ての食品。石垣島の辺銀(ぺんぎん)さんが作った「石ラー」こと「石垣島ラー油」の人気に始まり、ホテルオークラ内・桃季の「食べる辣油」がヒット。つづいて桃屋は「桃屋の辛そうで辛くない少し辛いラー油」(通称「桃ラー」)を販売開始。ブーム加熱とともにこれが品薄となり、ますますの騒ぎとなった。ラー油入りのおにぎりやラー油入りのスナック等々、食品業界は大賑わいを見せている。


*写真は代理で授賞した営業企画室長 菅原 道之さん




2010 トップテン
◆ととのいました
受賞者:Wコロン(漫才コンビ)
Wコロン ねづっち さん 木曽さんちゅう

今年のお笑い界でひときわ印象的だったのが謎かけ漫才を得意とするコンビ「Wコロン」。話の途中でコンビの一人、ねづっちが「ととのいました!」と来たら「謎かけ」の始まり。「○○とかけて、○○と解きます」とつづく、昭和の寄席をほうふつとさせる芸風である。「現代用語の基礎知識とかけて、埼玉県熊谷市と解きます」「その心は?」「どちらもアツいのが売りです」といったふうに。即興・速攻・即決といった実力が整って初めて成せるワザかもしれない。




2010 トップテン
◆〜なう
受賞者:梅崎健理(スーパー高校生)
梅崎 健理さん

「河原町なう」と言えば、「いま河原町にいます」。「宿題なう」と言えば、「いま宿題やってる」。・・・と自分の現在を告げる便利なワード。簡単な外来語だが、「NOW」でもなく、また「ナウ」でもなく、ひらがなの「なう」だからこそ、ツイッターの上を浮遊するいまの時代の気分が表現しやすいのかもしれない。




2010 トップテン
◆無縁社会
受賞者:NHK「無縁社会」制作チーム
NHK「無縁社会」制作チーム

今年多くの日本人を驚かせたのが「所在不明高齢者」の問題だったが、「家庭崩壊」が叫ばれるようになってすでに30年、孤独死は30代など若い世代にまで広がり、親と子のあいだで「児童虐待」はさらに深刻化している。この社会は「血縁」や「地縁」といった絆を失ってしまったのか。NHKによるそのキャンペーン報道は、悲しいことにタイムリーすぎる内容だったと言わざるを得ない。




2010 特別賞
◆何か持っていると言われ続けてきました。今日何を持っているのか確信しました…それは仲間です。
受賞者:斎藤佑樹(早大野球部主将)
斎藤 佑樹さん

2010年6月、サッカーワールドカップのカメルーン戦で決勝ゴールをあげた本田圭佑選手は、試合後のインタビューで「もってるな」と発言。そして4か月後の神宮球場。50年ぶりとなる早慶両校による優勝決定戦を10―5で制し、42度目の優勝を果たした早大野球部。試合後、キャプテンである斎藤は「最後に、ひとつだけ言わせて下さい」「何か持っている…それは仲間です」。3万6000人の大観衆は熱狂の渦に包まれた。




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